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陳柏廷 TAL演劇実験室 主宰  
「いまを生きる僕を」




  台北芸術大学の演劇学科を卒業。ここ数年は伝統的な太鼓を使用するなど、作品のスタイルは西洋と東洋を融合しています。また、環境との対話の可能性を積極的に拡大し、劇場以外にもモニュメントや公園、博物館、紙工場、農場にて環境に合わせたユニークな作品創りを心掛けています。カナダ、ドイツ、マレーシア、韓国、シンガポールなど海外のアーティストとのコラボレーションを行い、世界各地で上演してきました。2009年から台灣無垢舞蹈劇場(Legend Lin Dance Theatre)で勉強し、2010年からSCOT作品『世界の果てからこんにちは』『椿姬』に出演。2013年及川廣信や大森秀政に師事、舞踏を勉強し、その特別な雰囲気と東洋スタイルのトレーニングを学びました。それ以外にも瞑想、太極拳、ヨガを長年学び、そして臼井霊氣治療師とチベットシンギングボールの治療師であり、藝術の創作で感性と理性の統合、自身を癒やす力のエネルギーを探しています。最近では学生の創造力と五感を啓発するために台北芸術大学で演劇のワークショップと鈴木メソッドを教えています。

  「TAL演劇実験室」の創立目的は、役者が演技をただ単に身に付けるのみならず、もっと自分の身体の声を聴き一つの「コンプリートシステム」を続けることで、役者自身の身体や意識や態度が原点回帰し、自分の「家」を見つけることです。 通常の訓練以外にも様々な分野の役者を招いて講座を行い、WSなども開催することで、若い役者が自分自身の力で身体を発見することをサポートし、更に志を同じくするパートナーを探しています。

  私は世界に絶対の美が存在すると思っています。芸術家の一番大切な責任は自身が「橋」となって美術、音楽、踊り、その他様々な芸術形式を通して人間にこの絶対の美を伝えることだと思います。実は誰でも美しさを感じる能力を持っています。しかし、現代の人が一人で静かな時間を持つことが少なく、身体の声を聞くことを忘れてしまいました。また、五感を開いて周囲の人たちと大自然を感じることも忘れてしまいました。そのため、私は役者たちを通してテクニックではなく、この美を伝えていきたいと思っています。





TAL演劇実験室 (TAL Theatre Experimental Lab)
役者陳祈伶と陳柏廷が2012年に創立。台湾台北を拠点に活動を始めた。役者芸術に着目し、身体訓練方法の研究や、役者の訓練、身体性創作の作品を発表するなど、役者に関する芸術の可能性を絶えずに追求している。http://theatreactorslab.blogspot.jp/?m=1

次回公演
現代劇作家シリーズ6
サミュエル・ベケット「芝居」フェスティバル参加

2016年4月30日(土)&5月1日(日)@d-倉庫





[artissue FREEPAPER]

artissue No.006
Published:2016/01
2016年1月発行 第号
特集・東京以外の劇団からの<発信>

第七劇場(三重) 「多色の時代へ ーそれぞれの創造活動のためにー」
百景社(茨城) 「今まで 今 これから」
劇団アンゲルス(石川) 「地方からの発信=金沢」
風蝕異人街(北海道) 「地方からのアングラ的演劇方法の発信」



 

「飼いならされていない身体の表明」 原田広美
「哲学を生きることのぎこちなさと驚き」 坂口勝彦
「唐十郎は生きている。」 うにたもみいち


 
「縁側」 杉田亜紀 ダンサー・振付家
「いまを生きる僕を」 陳柏廷 / TAL演劇実験室 主宰