鮭スペアレってどんな団体なの??

日本大学芸術学部在学中に、中込遊里と東海林有布によって旗揚げされました。卒業後も、日芸の仲間とともに、中込の出身高校の仲間が集まり、今でも団員が少しずつ増えています。

旗揚げ当初は劇場ではなくギャラリーやカフェを選んで少人数での公演を重ねました。第6回公演より、生演奏によるオリジナル音楽劇の創作を始めました。

「鮭スペアレ」の名前の由来は??

秘密です!

鮭スペアレの<前代未聞の音楽劇>って??

日本における音楽劇といえば能楽や歌舞伎などの伝統芸能と呼ばれるものです。それらは何百年の時を経ても必要不可欠な存在ではありますが、 伝統芸能として敷居が高いイメージがあるのも事実です。

鮭スペアレでは現代の小劇場界から発信する音楽劇を作ります。日本人にしかできない身体表現と日本人の感性を持ってして、旧く、かつ、新しい表現を創作し続けます。



鮭スペアレにおける音楽の役割とは??

新作を作るたびにゼロから曲を作り上げます。完全生演奏であり、演奏者が舞台に出演するスタイルを取っています。

楽器編成は、その都度微妙に違いますが、打楽器・弦楽器など生音の楽器だけではなく、エレキギターなど電子楽器も登場します。

鮭スペアレの音楽は「台詞」です。演奏者の皆さんには、前もって用意された楽譜を演奏するのではなく、即興で台詞を表現してもらうところから 曲作りを始めます。

同様に、俳優の台詞も音楽としての響きが必要です。俳優も楽団もひとつになってこの世にひとつの音楽を作り上げるのが鮭スペアレの音楽劇です。


作・演出・振付・主宰の中込遊里さんの創作のこだわりは??

演劇を作ることは人間とは何かということを探ることだと思っています。美術や映像とは違い、その場で生まれた瞬間に消えてしまう演劇表現は、私たちの生と同じではないでしょうか。

ですから、今のところ、脚本を書くときのテーマは、生と死であったり男と女であったりと人間の根本を問うものがほとんどです。夢や記憶といった目に見えないものも私の中での重要なテーマです。


最後に、鮭スペアレのココがおすすめ!!

音楽が好きな方。ダンスが好きな方。とことん非日常の世界にひたりたい方。演劇なんて見たことがないけど、どんな世界が広がっているのか興味がある方。一風も二風も変わった舞台作品に飛び込んでしまう勇気のある方。

そんな方々に満を持しておすすめいたします。そして私たち鮭スペアレの予想もつかないような出会いがあることを祈りつつ、劇場で皆様にひととき心酔して頂けるように励んでまいります。




 鮭スペアレ 第9回公演「◯(ゼロ)」
17日(木)20:00
18日(金)20:00
19日(土)14:00/18:00
20日(日)14:00/18:00

チケット料金
全席自由 2500円/学生 2000円

作・演出・振付
中込遊里

モノクロームの世界に目の覚めるほど鮮やかな色の花が一輪だけ咲いている。
ここは死後の世界。どこまでも暗く深い闇の世界。
生と死・男と女をテーマに老若男女が描かれる。

もう何も失うことのない<ゼロ>の彼らは死を謳歌する。
何かが壊れる恐れもない。夢もない。
あるのは重たく焦げ付いた声と身体。それはそれで悪くない。
その一方で、終わりのないということの辛さが彼らを支配する。

つき果てた命を掘り起こし、果てのない世界の縁を更に広げて、死者たちは何かを求める。
現在の欲望ではない。生きていた頃の本能がそうさせるのだ。
やがてどこまでも闇である世界がうっすらと光を帯びて輝き出す。

白と黒の世界にゆっくりと開く花のように紡ぎだされる色とりどりのアンソロジー。

詳細
http://www.geocities.jp/syake_speare/archives/news.html