激情コミュニティ主宰、垣本朋絵インタビュー

聞き手・兼桝綾(メンバー・脚本)


激情コミュニティとは

主催の垣本朋絵と兼桝綾によるユニット。2009年、「Bitter」で旗揚げ。

垣本の身体を重視したクリエーションに兼桝のテキストを載せる形態で活動中。


兼桝 すごくざっくり聞くけどさ、垣本さんは、激情コミュニティと、他の団体のやってることの違いって、何だと思ってんの?

垣本 怖いよその聞き方(笑)!違いっていうか、一番見せたいことは、「会話劇なのに、身体性が高いぞ」ってことなの。

兼桝 「身体性が高い」って、何なの、曖昧だよね

垣本 う~ん、うちの特徴をあげるとしたら、まずは、会話劇なのに、イメージシーンが入ってくる、ってことだよね。イメージシーン、っていうか、音楽の、プロモーションビデオみたいなシーン。





垣本 それと勿論、会話のシーンの中での身体ってのにも、すごく気をつかっていきたいのね。そういう、もしかしたら映像向きかもしれない演出を、私はブラウン管を通さない、生の世界でやりたいんだよね。芝居の中で往々にして、台詞とか、言葉で語られちゃいがちな部分を、いかに顕在化して舞台に上げるかっていう。

兼桝 でもさ、舞台にのってる、役者の身体って、みんなそんなに見てんのかなあ。会話のシーンで。そりゃ踊ったりすれば見るだろうけどね。

垣本 それは難しいとこよね。でも、小劇場ではまだ、成立しうると思うのよ。むしろ、小劇場のさ、あの狭い空間で、会話をするのに、役者の身体の細かい所作とか、そういう生っぽい部分をそぎ落としちゃうっていうのを、私はやりたくないのね。





垣本 芝居を見てて、「ああこの台詞を言わせたかったんだな」って感じる時みたいに、この所作ってのが、ものすごく意味を持ってるんだな…っていうのを、お客さんに見せたい。まず脚本ありきで、その付属品としての身体、っていう演劇があると思うんだけど。激情コミュニティでは、並列化したいんだよね。言葉と身体を。



垣本朋絵
高校時代、器械体操をはじめたことをきっかけに身体に興味を持つ。
大学入学と同時に、ハッピィ吉沢氏に師事。パントマイムを学ぶ。
2010年には、伊藤キム氏主宰のダンスカンパニー、輝く未来に所属。
芝居、ダンス、マイムと三足のわらじを履いて、自己の表現を追求中。


兼桝綾
フリーの役者として活動している時に、垣本と出会う。
普段は小説や詩などの作品を、細々と発表している。
激情コミュニティでは、主に脚本を担当。垣本の、マイムの後輩でもある。






■ 激情コミュニティ
『つぎ、待ち』 会場/d-倉庫


【タイムテーブル】
2012年2
2日(木)
3日(金)
4日(土)
5日(日)
13:00
14:00
18:00
19:00
19:30

【チケット料金】
前売¥2,300 当日¥2,500 学生¥1,800(日時指定・全席自由)

【チケット取り扱い・お問い合わせ】

制作部 gekicomi@yahoo.co.jp

「激情コミュニティ」Website

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