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三輪舎
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116-0014 東京都荒川区東日暮里6-19-7    
営業時間 18:00-23:00  定休日 月曜    
  03 5811 5399    
  d-soko@d-1986.com

d-soko Theater 
6-19-7, Higashi-Nippori, Arakawa-ku, Tokyo, JP 1160014 【Find on Map
HOURS: Tues-Sun 18-23






三輪舎
編入学をきっかけに意気投合した3人(明利翔、村山和弥、徳永伸光)によって2018年に結成。同一作品を屋外/屋内で上演する企画にて旗揚げした。3人それぞれの異なるルーツを元に、多面的な視点から現代社会と向き合うための作品が特徴。シアターグリーン学生芸術祭vol.13にて最優秀賞、おうさか学生演劇祭vol.13では最優秀劇団賞をはじめ個人賞も多数受賞している。




――普段はどういう演劇をすることが多いのですか?

明利 翔(以下/明利):観客を飽きさせないこと(エンターテイメントであること)をなにより意識してつくっているので、緩急が激しい作品が多いです。あとバカバカしさだったり、生のくだらなさみたいなものを大事にしているんですけど、村山(和弥)の台本はテーマとして訴えかけるものが強いのでそういった意味でも起伏の激しい作品になっていると思います。

徳永伸光(以下/徳永):まじめだわ。(笑

村山和弥(以下/村山):そういう感じでいくのね。

――そもそも、なぜ主宰が3人なのですか?

明利:なんでだろう? 徳永:感覚が合ったのは大きいよね。初めて会ったときから編入とか家族のこととかシンパシーを感じることが多くて、正直お互いの作品とか全然知らなかったんですけど「これはやれるぞ。」って。

村山:知らん奴に主宰任せるのが嫌だったのもあります。

全員:(笑

明利:団体を組むことになる前まで一度も会ったことはなかったんですけれど、村山の書く戯曲が面白いって噂は常々聞いていたので、一緒に団体を組みました。ノブ(徳永)が僕と村山をつなげてくれたんよね。

徳永:僕が村山とは同じ舞台に立ったことがあり、翔(明利)とは大学の通っているコースが同じだったので、紹介しました。


写真:三輪舎旗揚げ公演『中二階のある家 ある画家の話』

――旗揚げ後、すぐに演劇祭(シアターグリーン学生芸術祭(2019))に出たきっかけはあるんですか?

村山:たぶんそれぞれコンプレックスを抱えてたことが大きいよね。

徳永:あー、そうだね。

明利:編入学ということに対してのコンプレックスがあったんですよね。他の同期よりも知識も経験値もないから、バカにされているような感覚があったので、とりあえず認めてもらいたかった。編入学のやつらでも、これくらいできるよって。

徳永:実際にシアターグリーン学生芸術祭で最優秀賞、そしてその後参加したおうさか学生演劇祭でも最優秀劇団賞をいただいて少しは自信がついたよね。

明利:僕は賞を受賞した嬉しさもあるんだけれど、逆に悔しさも残りました。戯曲を演出しきれていないような感覚。もっとたくさん演出について勉強をしたいと思いました。


写真:シアターグリーン学生芸術祭vol.13参加作品『花道を東へ向かい』

――もっともっと作品を生み出していきたい、勉強をしていきたい、という中で全世界的にコロナウイルスが感染拡大してしまいました。公演を打つこと自体難しい状況です。 このコロナの状況につきまして、率直にどう思いますか?

村山:どんなことであれ、状況が変わっていくことはクリエイティブなことにつながっていくと思います。この中でできることを柔軟に考えていきたいです。

明利:新たな演劇の形としてZOOM演劇やオンライン演劇が多くなり自分自身も観るようになりましたが、やはり面白いと感じないです。ただ、自分が同じようなことをしたときに面白くできるかはわからないけれど。(笑 今この時間で自分のできることについてよく考えるようになりました。

徳永:動けない状況により、自分自身の心や色々を傷つけてしまったと思うし、他人も色々な意味で同じように傷つけてしまったと思っています。やっぱりこの状況はまだまだ怖いです。ただコロナ前のようにみんなとオンライン上(このインタビューはオンラインで行っているため)ではなく、対面で話をしたいです。みんなと会いたい!

――このコロナ渦で、1年ぶりに本公演を行います。いま上演することについて、どう思いますか?

村山:この状況下で観客を入れての公演はリスクがあると思います。ただその分、お客さんと空間を共にし、一緒に考えることに意味があると信じています。

徳永:実は2020年の8月、三輪舎の公演を行う予定で準備をしていたんです。ただ、自分の気持ちが追い付かず、またコロナウイルスという恐怖がぬぐい切れなく公演キャンセルをしていただきました。そのときに、公演に関わってくれた人の気持ちを傷つけて、強い言葉で表すと“殺して”しまったように感じたんです。今を生きている、生への実感を持つことを大切にしたいと思います。

明利:目に見えるところ、そして見えないところでも、今世界は変化をしております。その変化を恐れず、自分たちの公演を自分たちらしく、やれるところまでやれたらな、と思います。

――最後にこのインタビューを読んでいる皆さまへ一言!

明利:直感的に見てほしいです。面白ければ笑っていいし、眠たければ寝てもいい。ただ、寝かせないですけどね。(笑 お客様自身の感情や考えを大事にその時に思ったことをそのまま表現しながら観劇していただけたら、と思います。

村山:正解を求めにくい世の中だと感じております。だからこそ答えを探さないで、みんなで一緒に考えられる時間になったら良いと思っております。

徳永:唾を飛ばしすぎないようにします!(笑

全員:(笑

 




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